登録や許可など
ビジネスを始めるにあたり、まずは、事業形態を決定します。その後、それぞれの事業に応じた様々な登録や許可が必要になります。ATOやASIC(Australian Securities and Investments Commission)などのオーストラリア国内全体で必要な登録や、ヘルスデパートメントなど州単位で必要な登録や許可さらに自治体ごとに必要な許可、又、第三者損害賠償保険や店内で音楽を流す免許や許可など多岐にわたります。最低限必要な登録には下記のものがあります。
Australian Business Number -ABN
事業を行う際に取得できるのがAustralian Business Number(ABN)です。ABNは課税事業としてGSTを登録する際や、従業員を雇い所得税を源泉徴収する際に必要な登録をする時などに必要です。ABNはこちらから無料で申請することができます。ABNを取得するとAUSkeyを登録できるようになります。AUSkeyはABNに紐付けされ、事業に関する情報のアップデートをネットで行うことができるようになります。AUSkeyはAustralia Business Registerのこちらのサイトから無料で登録できます。 ビジネス関連の政府系オンラインシステムでアクセスキーとして使われているAuskeyですが、myGovID(myID)が新しいアクセスキーとして使われることになり、2020年3月には完全移行される事になりました。 myGovID(myID)についてはこちらを参考にしてください。
Australian Company Number -ACN
カンパニー(会社)形態で事業を行うには、ASICに登録する必要が有り、登録の際にACNが付与されます。最も一般的である株主数50人以下の株式会社(プライベートカンパニー)を登録する際には、カンパニーネームの後にPty Ltd(Proprietary Limited)をつける必要が有ります(例、Example Japan Australia Business Pty Ltd)。なお、既に存在するカンパニーやビジネスに似たカンパニーネームでは登録できません。希望するカンパニーネームが使用可能かどうかは、ASICのこちらサイトで確認できます。2019年度現在、プライベートカンパニーの登録料は$495です。
Business Name - ビジネスネーム
ソロトレーダー(個人事業)が本名以外で事業を行う場合や、プライベートカンパニーがPty Ltdをつけずに事業を行う場合には、ビジネスネームとして別途ASICへ登録する必要が有ります。プライベートカンパニーはPty Ltdとして登録しただけでは、単純にカンパニーネームからPty Ltdを外した名前は使用できません。つまり、カンパニーのロゴや看板などカンパニーネームが現れる全てにPty Ltdを付ける必要が有ります。なお。この場合も既に存在するカンパニーやビジネスに似たビジネスネームでは登録できません。希望するビジネスネームが使用可能かどうかは、こちらで確認できます。2019年度現在、ビジネスネームの登録料は、1年で$36又は3年で$85です。
Government Support
オーストラリアでは、国や州が起業を推奨しており、様々な情報を提供しています。ABNやカンパニーネームなど本来は各機関で登録が必要ですが、起業のために必要な登録や許可を探すサイトや登録を一か所で出来るようにまとめたサイトを国が運営しています。またウエスタンオーストラリア州の運営するBusiness Licence Finder というWAに特化したサイトでは、州内で起業する際に各自治体で必要になる情報が検索でき、大変便利です。
起業に関してのお申し込み、お問い合わせはこちらから。