起業について

事業形態

ビジネスを始めるにあったって最初に考えなければいけないのが、どのような形態で事業を行うかです。オーストラリアでの主な事業形態としては、個人事業としてのソロトレーダー、法人としてのパートナーシップ、トラスト並びにカンパニーなどがあります。

Sole Trader – ソロトレーダー

個人事業主、最もコストのかからない形態であり、すべての意思決定を自身で行える最も自由度の高い形態です。事業運営の責任は個人が負います。自身のABNを使ってビジネスをし、すべての損益は自身のTFNにて個人のタックスリターンとして申告します。利益が一定額を超えると、その他の事業形態としてビジネスをする場合に比べて支払う税額が多くなりますので、事業の大きさに合わせて事業形態を変更したほうが良いでしょう。

Partnership – パートナーシップ

ソロトレーダーの次にコストのかからない形態であり、意思決定はパートナーと共同で行います。個人でも法人でもパートナーになることができ、すべてのパートナーはそれぞれがパートナーシップの代表となり、すべての事業運営の責任を負います。パートナーシップは法人としてTFNとABNを取得します。

Trust – トラスト

家族経営のビジネスで好まれる事業形態で、初期設定によっては、事業利益の分配において自由度が高い形態です。意思決定はTrusteeと呼ばれる受託者が、Beneficiallyと呼ばれる受益者のために行います。個人でも法人でも、受託者又は受益者になることができ、事業運営の責任は受託者が負います。この場合、トラストそのものではなく受託者が“トラストの受託者”として法人のTFNとABNを取得します。

Company – カンパニー

株式会社、完全に独立した法人組織であり、最も一般的な事業形態です。意思決定はDirectorと呼ばれる取締役が行い、少なくとも一人以上のオーストラリア在住の取締役が必要です。事業運営の責任は取締役がカンパニーである法人として負います。カンパニーは法人としてTFNとABNを取得します。

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