拠出型年金
オーストラリアでは、従業員が18歳以上で月450ドル以上稼いだ(2022年7月1日より月$450の下限が撤廃されました)の場合、雇用主に給与とは別に拠出型年金(Superannuation Guarantee) の支払いを義務付けていています。2019年度の拠出額は給与の額面の9.5%です。2021年7月1日より拠出額は給与の額面の10%となり、2022年7月1日より10.5%へ、その後毎年0.5%づつ段階的に引き上げられ2025年7月1日より12%になる予定です。
Superannuation Choice Form
既にSuperannuation Fundの口座をお持ちの場合、Superannuation Choice Form をTax File Number Declaration Formと共に雇用主に提出し、お持ちのSuperannuation Fundの口座へ年金が積み立てられる事になりますが、Superannuation Fundの口座を持っていない場合は、自分で好きなSuperannuation Fundの口座を作成するか、雇用主があらかじめ設定しているSuperannuation Fundに新たな口座が作られ、そこへ年金が積み立てられることになります。
YourSuper Comparison Tool
2021年度よりATOによるSuperannuation Fundの運用実績比較が発表されるようになり、YourSuper Comparison Toolにて全てのSuperannuation Fundの昨年度の実績を比較する事ができるようになりました。自分の持っている年金の運用実績を他のSuperannuation Fundと比べたり、新たなSuperannuation Fundの口座を作成する際の参考にしたりする事が出来ます。
年金の受け取り
年金の受け取り開始年齢は、1964年7月1日以降生まれの場合60歳に設定されていますが、経済的困窮や不治の病等の場合は60歳以前でも受け取ることができます。その他にも、年金口座の残高が200ドル以下の場合やテンポラリービザ保持者がオーストラリアを出国し居住者として再入国する意思がない場合に払い戻しを受けられます。
年金の払い戻し
200ドル以下の払い戻しはATOとリンクしたmyGovより申請できます。一時滞在ビザ保持者の出国後の年金の払い戻しをDeparting Australia Superannuation Payment (DASP)と言い、オンライン, 郵送又は仲介業者に依頼する方法があります。DASPについてはこちらの記事にて少し詳しく説明していますので参考にしてください。DASPを申請するにはオーストラリア国外にいて、ビザが失効している必要があり、場合によっては、IDのCertified Copyが必要になることがあります。Certified Copyとは法的に定められた職業の人(公認会計士、医師、薬剤師、銀行員や警察官等)に、書類が本物であるという認証のサインをしてもらった書類の事で、様々な公的な手続きの際に必要とされます。詳しくはこちらの記事で説明しています。なお、DASPを申請すると、2018年度現在、ワーホリの場合65%、それ以外は35%または45%の税金が源泉徴収され払い戻しされます。
スーパーアニュエーションの払戻申請のご依頼、お問い合わせはこちらから。