オーストラリア政府による景気刺激対策

Economic Stimulus Package

オーストラリア政府は3月12日に新型コロナウイルスによる経済の停滞に対しての景気刺激対策を発表しました。

ビジネスに対する景気刺激対策としては、償却資産への投資を増やすために減価償却額の拡大、雇用の安定と現金の流動性確保のためのPAYG Withholdingの払い戻しが発表されました。主なポイントをリストにしましたので参考にしてください。

  • 3月12日より6月30日までに購入した償却資産の即時償却の額が$30,000から$150,000に引き上げられます。
    • $30,000以上$150,000以下の大きな買い物をする場合、6月までに購入すると良いと思います。
  • 即時償却出来ない償却資産に対しては、来年6月までに購入すれば、通常の減価償却費に追加で50%の購入価格を減価償却費として計上できます。
    • $30,000以上の買い物を6月までに購入できなくても来年6月までに購入すれば恩恵が受けられます。
  • ATOが3月と6月のBASに含まれるPAYG Withholding(従業員の給与からの源泉徴収分)の50%を払い戻ししてくれます。払い戻しは最低$2,000、最高$25,000です。
    • 現実的にはBASの支払額と相殺される形になり、支払額より払い戻しが多い場合は14日以内にATOより返金があります。
    • ちなみに3月のBASの提出/支払期限は5月26日になりますが、PAYG Withholdingの払い戻しは4月28日から可能です。
  • ApprenticeやTraineeを受け入れ登録している事業では、本年1月から9月までのApprenticeやTraineeの給料の半額を政府が負担してくれます。

詳細は変更される場合が有りますのでオーストラリア政府の財務省のページなどで最新の情報をチェックしてください。