AuskeyからmyGovIDへの移行

Auskey

ATO Business Portal*1、Australian Business Register*2やATO Access Manager*3等のビジネス関連の政府系オンラインシステムでアクセスキーとして使われているAuskeyですが、myGovIDが新しいアクセスキーとして使われることになり、2020年3月には完全移行される事になりました。

myGovID

今までのAuskeyはPCにインストール、又はUSBで持ち運べるタイプのアクセスキーでしたが、myGovID はスマートフォンにインストールするタイプでアクセスキーとしてだけではなく認証ツールとして二段階認証できる点が特徴です。一般的な二段階認証ツールのGoogle AuthenticatorやmyGov Accessであれば、ログインする際に、アプリで生成されたコードをブラウザ上で入力しますが、myGovID 場合は、ブラウザ上でログインする際にコードが生成され、そのコードをスマホのmyGovID にて認証する形になります。

なお、myGovID とmyGovは名前が似ていますがmyGovID はアクセスキー/認証ツールであり、myGovは政府系オンラインサービスのポータルの名称です。myGovについてはこちらの記事を参考にしてください。

myGovID のインストールと登録

myGovID をインストールするには、myGovID をApple App StoreGoogle Play Storeからダウンロードしインストールします。その後、連絡用emailアドレスを登録しパスワード設定すると、コードを聞かれますので、登録したemailに送られたコードを入力し、運転免許証とメディケアカード又はオーストラリアのパスポートをスマホのカメラで読み込めば登録完了です。

その後、Relationship Authorisation Manager(RAM)へmyGovID でログインし、“Link your business”にて自分の会社を、個人事業主であれば自分自身を紐付けします。オーストラリアのパスポートを所持していない場合、オンライン上で紐付けする事が出来ませんので、1300 287 539に電話をしてAuthorisation Codeを送ってもらった上で紐付けする必要があります。 “Manage authorisations” では、従業員や会計士の持つ他のmyGovID で自分の会社や自分自身の事業のATO Business Portalへアクセスする権限を管理できます。

*1 ATO Business Portal – Activity Statementの提出、Single Touch Payroll (STP)の設定、住所の変更やATOの口座の残高をチェック出来きるATOへのポータルサイト。

*2 Australian Business Register  (ABR) – ABNに紐付けされた住所等の情報の変更やABNをキャンセルする事ができるサイト。

*3 ATO Access Manager – ATO Business Portalへのアクセス権限や会計ソフトとATOの連携を管理するサイト。